
1人でビジネスをしていると、新しいアイデアが出てこなかったり、いつも同じやり方になってしまうことはありませんか?
そんなときに役立つのが「デザイン思考」の考え方です。
特に「発想(Ideate)」のステップは、新しいアイデアを生み出し、問題を解決するための重要なプロセスです。今回は、デザイン思考の「発想」を活用して、一人起業家の悩みを解決する方法を具体例とともに紹介します。
デザイン思考は、「共感 → 定義 → 発想 → 試作 → テスト」の5つのステップで構成されています。
その中でも「発想(Ideate)」は、問題の本質を見極めた上で、解決策をたくさん生み出す段階です。
ここでは「正解を見つける」よりも、「できるだけ多くのアイデアを出す」ことが大切です。
「1人だから、いいアイデアが思いつかない…」と感じることもあるかもしれませんが、大丈夫。
正しいステップを踏めば、新しい発想を生み出すことは可能です。
パーソナルトレーナーの集客の悩み
悩みの整理
Aさんは、個人向けにトレーニング指導を行うパーソナルトレーナー。ジムでの対面指導やオンラインレッスンを提供していますが、新規顧客がなかなか増えずに悩んでいました。
SNSで発信しても、「本当に自分に合うトレーナーなのか分からない」と思われ、申し込みにつながらないことが多いようです。
「発想」の活用
Aさんは、次のような問いを使ってアイデアを広げてみました。
「もし○○だったら?」
→ もし、トレーナーとの相性を事前に試せたら?
「他の業界ではどうしている?」
→ 美容業界では「お試し体験」がある!
「どんな新しい形がある?」
→ トレーニングを「ゲーム感覚」でできたら?
こうして、「体験型プログラムを無料で提供し、相性を確かめてもらう」というアイデアが生まれました。
アイデアを実行!
Aさんは、「1週間お試しオンラインパーソナルトレーニング」を開始。無料でトレーニングの雰囲気を体験できるプログラムを提供し、その中で「Aさんの指導の特徴」を伝えるようにしました。
さらに、トレーニングを「ゲーム感覚」で楽しめるように、運動の記録をつけるアプリを活用し、達成度が見えるようにしました。
結果として、「まずは気軽に試したい」というお客様が増え、そこから本格的な契約につながるケースが増加しました。
カフェ経営者の売上の悩み
悩みの整理
Bさんは、こだわりのコーヒーを提供する小さなカフェを経営しています。しかし、リピーターがなかなか増えず、売上が安定しないことが悩みでした。
「SNSで宣伝したり、割引キャンペーンをやっているけど、効果が続かない…」と感じていました。
「発想」の活用
Bさんは、次のような視点でアイデアを考えました。
「もし○○だったら?」
→ もし、常連客向けの特別な体験があったら?
「他の業界ではどうしている?」
→ ネイルサロンでは「月額制のサブスク」がある!
「どんな付加価値がある?」
→ コーヒーの淹れ方を学べる仕組みを作れないか?
こうして、「月額制のカフェメンバーシップ」というアイデアが生まれました。
アイデアを実行!
Bさんは、「月額制のコーヒークラブ」を開始。
メンバーになると、毎月限定のコーヒーを楽しめるだけでなく、「バリスタが教えるコーヒー講座」への参加や「新作メニューの試飲」ができる特典を用意しました。
結果として、「カフェのファン」が増え、売上が安定するようになりました。
また、会員限定のイベントを通じて、新しいお客様も紹介されるようになり、集客面でもプラスの効果がありました。
まあ、通常はこんなに簡単にはいかないと思いますが、デザイン思考の「発想」のステップを活用すると、このように新しいアイデアを生み出しやすくなります。
パーソナルトレーナー
→ 無料の体験プログラムを提供し、相性を確かめてもらう
カフェ経営者
→ 月額制のカフェメンバーシップを導入し、リピーターを増やす
1人でビジネスをしていると、つい「自分のやり方」に固執しがちですが、新しい視点を取り入れることで突破口が見えてくることもあります。
ぜひ、「もし○○だったら?」の問いを活用しながら、あなたのビジネスに新しい発想を取り入れてみてください!
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