こんにちは。一見さんをお得意さまに変える、おもてなしデザイナーの洞澤葉子です。
先日、仕事仲間よりホームページ制作のご相談がありました。
お客様が、今のホームページはしょぼいので、リニューアルしたい。
こんな風にしたいと思う参考ホームページはこれこれです。
どのようにご提案したらよいでしょうか?という、相談でした。
ホームページは育てていくもの
こういうご相談、とても多いです。
初めてホームページを作ったときは、よく分からなかったから、業者さんの言うとおりに作ってもらったけれど、結局運用ができなくてほったらかし。
そこから集客できていないし、ランニングコストだけかかっている状態。
こういう問題の原因は、お客様と業者と、双方にあります。
一つは、ホームページと言われるものは、一度作って終わりのものではなく、その後運用して育てていくメディアであるという、認識不足。
「結婚」をゴールにして夢を見る女子と似ていますね。
既婚者なら分かるでしょうが、本当は「結婚」はスタートです。
ホームページも、公開することはスタートなのです。
二つ目は、ホームページの用途が決まっていないこと。
このホームページは何のためにあるのか?
集客のため?
集客とは、問合せを増やすこと?
認知度を上げるため?
会社を知ってもらうため?
仕事用バッグとしていい大きさだけど、持ち手が華奢で重いものを入れるのが不安・・・そんなバッグがあったら、使い勝手に困って、結局出番が少なくなってしまいますよね。
三つ目は、参考ホームページの呪縛。
こんな風なホームページがいいんですと、参考ホームページを出してくださる方が多くなりました。
良いんです。ありがたいのです。指標になりますから。
ですが、そのホームページの何を参考にしたいのかが分からないと、意味がないのですよね。
色なのか、デザインテイストなのか、情報の載せ方なのか、ホームページの構成なのか。
お客様と制作業者との間で、参考ホームページの何を参考にするのか、意識の一致がないと、全然参考にしてくれてないじゃない~という結果に繋がってしまいます。
こういったことは、もちろん制作業者がヒアリングしてくれるものではありますが、業者任せだけでは足りません。
結局そのホームページを育てていくのは、他でもないお客様自身なのです。
自分で調べて考える
衆これを悪むも必ず察し、
衆これを好むも必ず察す。
世の多くの人が悪く言うときも、必ず自分で調べ考える。
また、世の多くの人が良く言うときも、必ず自分で調べ考える。
ホームページはお客様のビジネスを助けてくれるツールです。
できないことをプロにお願いするのは、とても重要なことではありますが、全てをお願いするのではなく、必ず自分で考えて、自分が舵を取っていかなくてはなりません。
業者任せの言いなりになるのではなく、お客様自身が、自分の仕事にどんな誇りを持って、どんな未来を描いているのか、正しく情報発信していく必要があるのです。
という訳で、先のご相談には、アレコレご提案はできますが、まずはご自信でしっかりホームページと向き合ってくださいと、お答えさせていただきました。
「自分を知って、相手を知る」
それが、おもてなしのデザインへの一歩です。
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