引っ込み思案で、人前に出るのが超絶苦手だった私が、歳をとるごとに、リーダーという役割を持たねばならない状況がついてくるようになりました。
例えば、職場の部署のリーダー、家庭のリーダー、PTAのリーダー、野球チーム母のリーダー。
リーダーは強くなければいけない?
先導すること、仕切ること、人の上に立つことが苦手な私には、始めはとても辛いことでした。
特に子育て中の悩みは大きかった。
子供とはいえ、1人の人間。
怒っても、お菓子で釣っても、強制しても、動かない。
「~でなければいけない」「~しなければならない」といった強迫観念にとらわれて、相手の意見も自分の意見さえも、世間の常識と言う枠の中でどう行動するかと言う基準に、振り回されていました。
子供がわがままにするのは、親である私の力不足。
もっと強く、恐いくらいの母にならなくては。
そんな間違った考えにとらわれ、自分らしさを見失っていくようでした。
リーダーは強さではない
その苦しい子育て中に出会った、山本五十六の言葉をきっかけに、家庭のリーダーとして、私のあるべき姿が見えてきました。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ。
どんなに良いアドバイスをしても、どんなに叱っても、人を動かすのは難しい。例え我が子でも。
だから、まずは自身がやるところを見せていけばいい。そして教えて、出来たら褒める。
たとえ子供であっても、強制的にやらせるのではなく、まずはリーダーがやってみることから。
「率先垂範」という四字熟語もあります。
そこから、力強く引っ張っていくリーダーから、来るのを待つ受身のリーダーへ、考え方が変わっていきました。
人を育てるリーダー
上の「やってみせ~」の名言には、続きがあります。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
これらの言葉に共通しているのは、「相手に敬意を払わないと、動いてはくれない」ということです。
相手を軽んじて言うことを聞かせようとすれば、反発されたり信頼関係が崩れるのは、当然のことでしょう。
グループなりチームなり、どんな形でも、人の前に立たなければならない場合は、そのグループやチームのみんなに敬意を払う必要があります。
そして、難しいことは、細かく段階を作って、小さな成功体験を積みながら、克服していくよう、後押しをする。
私はそういうリーダーになりたい。
そう思うと、引っ込み思案な私でもできるリーダー、弱くて柔らかなリーダーのあり方が見えてきました。
強くてカリスマ的なリーダーになれなくてお悩みの方、一緒に弱くて柔らかなリーダーについて、考えてみましょう。
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