おもてなしの心で、プランニング

こんにちは。
昔からKYなところがあり、ぼっちが好きだった、おもてなしデザイナーの洞澤葉子です。

友達作りが超絶苦手で、自分から話しかけることは業務連絡のみ、話しかけてくれた貴重な人だけが友達という、残念な少女でした。
でも、こんな人付き合いが苦手な私だからこそ、人との関係を大切にするようになったので、どんな出来事にも価値があるといわれるのは、本当だと思います。

さて、前回の続きで、利休七則とビジネスの関係をお伝えしていますが、今回は4つ目から。
おさらいはこちら→ 利休七則から見る、おもてなしのビジネス

4. 夏は涼しく冬暖かに

昔は空調などなかったので、夏には打ち水をしたり、冬には温かいお菓子を出したりなどして、季節感を演出しつつもお客さまが快適に過ごせるような工夫をしていました。
自分のことばかりでなく、相手を思いやる気配りがあってこそできる工夫ですね。

接客のお仕事をされている方はもちろんですが、そうでない場合にも、例えばメール一つとっても、件名は相手が一見して分かるものにしてあるか? 自分の名前が書いてあるのか?添 付ファイルはどんな環境でも見れるものか?・・・など、相手に対して気配りすることで、起業家としての質が上がりますね。

5. 刻限は早めに

「時間に余裕を持ちましょう」ということですが、ただ単に時間を守れという意味ではないようです。これは時間への意識にゆとりを持ち、焦りがなくなることで、心に余裕を持てるという心情的な教えです。

自分の中に余裕があるからこそ「おもてなし」の心が生まれるんです。
時間に追われて、ついつい相手の気持ちが考えられなくなってしまうことがあるものですね。

「焦らない」「余裕を持つ」ためには、事前のプランニングが本当に大切です。プランニングを適当にしてしまうと、最終的に納期ギリギリになり、焦ってミスしてしまったり・・・。
私もまだまだですが、ご一緒に、ビジネスも人生も、しっかりプランニングしていきましょう。

6. 降らずとも傘の用意

「雨が降らなくても傘を用意しましょう」ということで、不慮の事態に備えましょう、ということなります。
昔は折り畳み傘がありませんでしたので、突然の雨が降ると、濡れて帰るしかありませんでした。そんななか、出向いたお茶室に傘があれば、天気を気にせずにお茶を楽しむことができます。

これは自分の心配を払拭して安心するためではなく、相手に余計な心配をさせないようにという心構えの教えなのです。

Webサイトを制作する場合にも、ユーザーを不安にさせないように、運営側の情報、決済の情報、キャンセルの情報など、起こりうるであろう不安を想定したうえで、あらかじめ予防策を張っておくことを忘れないようにします。

7. 相客に心せよ

「相客」とは同席したお客さまのことです。つまり、同じ席に入ったお客さま同士を思いやりましょう、という意味になります。

これまでの六則では、亭主からお客さまへのおもてなしが記されていますが、ここではお客さま同士でのおもてなしを記しています。

お茶というものは、簡単に言ってしまえば”お茶を点てて飲む”というだけの行為です。それがなぜ「茶道」という芸道になっているかといえば、そこに人の心があるからではないでしょうか。
お客さまへの一方的なおもてなしだけでなく、お互いに尊重し合うことで、ひとつの空気が生まれる。だからこそ、その時間は特別なものとなるんですね。

これは、「一期一会」の精神でもあります。

例えば、あるイベントの際に、まったく同じ人たちが、同じ空間に集まることは、二度とないのです。その1分1秒の時間を大事にし、ひとつひとつの出会いに感謝をし、その事実に敬意を持つこと。それが、参加者ひとりひとりへの真心につながります。

ビジネスにおいて、商品やサービスの提供者が一方的に与えるのではなく、利用者も、スタッフも、応援してくれるパートナーも、皆がお互いに感謝の気持ちで接することで、より大きな成果に繋がることでしょう。

まとめ

これまでご紹介してきた利休七則は、もともと弟子に「茶の湯とはどのようなものですか」と問われたときに、利休が答えたことが発祥だそうです。弟子はそれを聞いて「それくらいのことなら、私もよく知っています」と答えたところ、利休は「もしできているのなら、私があなたの弟子になりましょう」と答えたという逸話も残っています。
シンプルでありながら、実際に形にするのが難しい、おもてなしの心の奥深さを物語っています。

そして、この千利休が唱えた7つのポイントは、「共創」や「オープンイノベーション」がバズワードになり、スタートアップや大企業が手を取り合ってビジネスを作り上げる今の時代において、ますます重要性が増している考え方だと思います。

お客さんや、周囲の方々に寄り添い、一緒に考えて、ひとつの成果を作り上げていく。そんな時代において、千利休が残したこの七則は、大きな意味を持っています。

仕事につまったら、この七則を見返してみて、ゆとりを取り戻し、利己的になりつつあった自分の気持ちをときほぐすと、いいのかもしれません。

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