こんにちは。一見さんをお得意さまに変える、おもてなしデザイナーの洞澤葉子です。

昨日の夕方、仕事もひと段落して、洗濯物を畳んでいると、仕事兼勉強部屋から、子供たちがキャーキャー騒いでいるのが聞こえました。
すると、三男が「パンツの中にも入っちゃった~」と言いながら、身体に発泡スチロールの粒をつけて歩いています。

どうしてそうなったのか不明ですが、仕事兼勉強部屋が、ビーズクッションの中身で埋め尽くされていました(泣)

呆然としつつ、頭に血が上りそうになったその時こそ、「人を動かす」の著者、カーネギーの教えを思い出します。

喜んで協力してもらうコツ

この状況で、「何してんの!」「何でこんなことしたの!」「誰がやった!」と私が叫んだところで、お母さんがヒステリックに叫んでるからと、子供たちは責任の擦り付け合いをし、逃げようとします。

では、どうしたらいいのか。

カーネギー流に考えるなら、次の9つの原則を意識します。

  1. 苦言の前に心から褒める
  2. 直接的な批判をしない
  3. 自分の失敗を話す
  4. 命令をせず、質問をする
  5. 相手の面目を潰さない
  6. どんな小さなことでも褒める
  7. 良い評価を先に与える
  8. 長所を褒めて激励する
  9. 喜んでしてもらうよう工夫する

この状況で「褒める」なんて…と思いますが、今週は「人を動かす」実戦習慣ですから、どうにかしてカーネギー流を試してみました。

人を動かす、実戦編

まずは状況を整理し、解決策を考えます。
元に戻すのは無理でしょうから、掃除機で全部吸い取るという選択肢に決めました。
さらに、粒が食べ物の中に入ったり、暖房器具の中に入ると危険という、最悪の想定を伝えました。

次に、掃除するための道具を、協力して用意してもらいます。
掃除機、掃除機用ゴミパック、ゴミ袋。
そして、ここが「褒め」チャンス!褒めポイントをひねり出します。

持ってきてくれてありがとう
コンセントさしてくれると嬉しいな
ゴミ袋の口は開けてね。ありがとう

そして、ひたすら静電気と戦いながら、掃除機で吸い取っていきます。
紙パック3個分!

イライラしつつも、その間に、代わりに洗濯物を畳むようお願いしました。
畳み方をレクチャーする長男、ひたすら畳む次男、畳んだものをタンスまで運ぶ三男、タンスにしまう長男。
言わなくても、役割分担し、連係プレーで、動いていたのは感心しました。

ここでまた、褒めポイント!
感心したことを伝え、最後に粒粒が残っていないか皆で探し、妙な達成感とともに事件は幕を閉じました。

この事件を通じて、やはり、一時的な感情で怒鳴り散らすよりも、自分の考え方言葉のかけ方一つ変えるだけで、時間を有効に使えて、かつお互いの信頼を深めることにも繋がることを実感しました。

さて、あなたも、朝起きたら、部屋にビーズクッションの中身がぶちまけられていたらどうするか、一度、考えてみてはいかがでしょうか。

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