こんにちは。茶道教室に通い始めて早一年。
一見さんをお得意さまに変える、おもてなしデザイナーの洞澤葉子です。

先日の午後、打ち合わせがあったので、ずっと近所のカフェでお仕事していました。
広々とした店内、wifi完備、美味しいコーヒー、集中するにはとてもいい空間なので、お気に入りです。
ただ、昨日は店員さんが少なかったのか、お代わりのお水を持ってきてくれない・・・
お水ください!と呼ぼうにもホールに誰もいない・・・

いつもではないにしても、こういうちょっとした不満で、お客様からの評価に傷がついてしまうのですね。
一期一会を、本当に大切にしなくてはと、肝に銘じた出来事でした。

茶道教室の生徒さん

日曜日に、茶道教室の新春の集い、初釜に参加しました。

まだまだ茶道初心者の私は、お稽古はいつもマンツーマン
たまに、同じくマンツーマンの初心者同士でお稽古するくらいなので、先生の下にどのくらい生徒さんがいらっしゃるのか、皆目見当もつきませんでした。 初釜で始めて、違う曜日や時間にいらっしゃっている、先輩たちとお会いして、驚くことも多かったです。

昔は花嫁修業の一つでしたが、今は中年女性の趣味という位置づけと思われるとおり、やはり50代以上の女性が多かったです。
そして、若い子がちらほら。
おそらくお母様やおばあ様の影響と思われます。

でも、驚いたのは、中年男性の姿がちらほら見られたこと。
どうやら、土曜日クラスにはたくさんのビジネスマンが、いらっしゃっているそうです。
たまたま同じ席になった男性は「ビジネスマンの間で、マインドフルネスや禅と並んで、茶道が人気あるんですよ」とおっしゃっていました。

本当の一期一会だった戦国時代

驚きとともに、やっぱりねという感覚もありました。

もともと茶道を大成した千利休が活躍していた時代は、戦国時代。
毎日人が殺され、裏切り裏切られ、いつ自分が殺されるかも分からない、殺伐とした日々を送る中で、平静でいることは難しかったと思います。
明日本当に死ぬかもしれない状況で、お茶会で顔を合わせるということは、本当の一期一会であったでしょう。
そんな毎日の一種の癒しが、茶道だったといわれています。

技術革新のおかげで、AIに仕事を取って代わられ、いつリストラされるか、いつ会社が倒産するか分からない、今日の状況に通じるものがありますね。
そんな時代背景から、茶道の所作には一見無駄とも思えるけれど、実は大切なものがいくつもあります。

どんな立場の人も平等に、密になる

お茶室の入口は、にじり口というものになっています。
その名の通り、にじって(膝と手をついて)入らなければならない、狭い入口です。
「茶室の入り口の寸法では刀を持っては入れない」

茶道は、武士や町人たちの嗜みでもあり、重要な社交場でもありましたが、千利休の「茶室に入ればどんな人物であろうと平等である」という理念に基づいて、刀を外させるための仕組みとなった訳です。

そして、まあ茶室の狭いこと(笑)
外国の社交場といえば、天井が高くて広くて、ダンスを踊るような場所を想像しますが、日本の社交場は、それとは正反対でした。

狭い入口を抜けて、狭い部屋の中で、静寂な空間が、亭主(お茶会の主催者)と客人との関係を密にし、肩書きに縛られない一人の人間同士として、心が通い合うような感覚にしてくれます。

会社の名前も、持っている資格も、立場も、そういう一切を外した裸の自分を高めていくことが、これからの時代に求められているのではないでしょうか。
そして、その裸の自分を感じさせてくれるツールとして、禅や茶道に、ビジネスマンが興味を引かれるのですね。

私の教室の先生は、もう積極的に生徒募集をしていませんが、興味があれば、ぜひ茶道体験などされてみてはいかがでしょうか。
あと3年くらいすれば、私が亭主となり、お茶会を開催できる日も来るかと思いますが・・・(笑)

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